株式会社リファインバースグループは1月29日、2024年10月に移転したオフィスで自社開発の再生素材を活用した内装が完成し、また移転プロセスで発生した廃棄物のリサイクル率が99.66%を達成したことを発表した。

同社は、タイルカーペットや漁網、エアバッグなどの廃棄物を再資源化する技術を開発し、新オフィスの内装にも活用した。エントランスには、再生ナイロン素材「REAMIDEⓇ」(リアミド)で作成したプレートやペレットのオブジェを設置し、同社の技術を象徴するデザインを施している。

また、執務スペースでは、廃タイルカーペットから再生した塩化ビニルコンパウンド「リファインパウダー」を用いたタイルカーペットを採用。ショールームには、REAMIDEⓇの含有率が異なるプレートやテーブルを展示し、実際に触れて体感できる環境を整えた。

今回のオフィス移転では、一部レイアウト変更に伴いタイルカーペットや木くずなどの廃棄物が発生したが、グループ会社のジーエムエスが廃棄物リサイクルを実施。廃棄物の見える化システム「GMAC」により、リアルタイムで状況を把握しながらリサイクル率99.66%を達成したという。

リファインバースグループは、20年以上前からサーキュラーエコノミーを推進するため、廃材を再生素材へと変換する事業を展開。タイルカーペットの水平リサイクルや、廃漁網・エアバッグからリサイクルナイロンペレット「REAMIDEⓇ」を製造、さらに2023年からは鳥の羽根「フェザー」を活用した新バイオ素材「ReFEZER」(リフェザー)の開発にも取り組んでいる。循環型社会の実現を目指し、さらなる事業の拡大と技術開発を進めていく方針だ。

【プレスリリース】タイルカーペットや漁網・エアバッグなど再生素材を使用したオフィスが完成
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(※画像の出典:株式会社リファインバースグループ)