豊田通商株式会社は、4月1日付の組織改編により、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの領域を含む重点分野での取り組みを加速させると発表した。

2023年4月、同社グループは、自社が強みを持つ事業領域と、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミーの領域を「7つの重点分野」として再整理した。今回の組織改編によって、7つの重点分野における成長戦略実現を加速させる考え。併せて、顧客への提供価値を改めて見直し、従来の取扱商品を軸とした本部名称から、明確なミッションに基づいた提供価値を表す本部名称に変更する。

7つの重点分野は、「ネクストモビリティ」、「再生可能エネルギー・エネルギーマネジメント」、「アフリカ」、「循環型静脈」、「バッテリー」、「水素・代替燃料」、「Economy of Life」。「Economy of Life」とは、ヘルスケアや食料など、人々の日々の生活に不可欠であり、快適で穏やかな未来社会の実現に貢献するビジネスを指す。

新体制では「サーキュラーエコノミー本部」を新設する。同本部は「資源開発SBU(Strategic Business Unit)」、「電動化サプライチェーンSBU」「資源循環SBU」「サステナブル素材SBU」で編成。現行の金属本部の「非鉄金属SBU」、「資源循環SBU」と、化学品・エレクトロニクス本部の「自動車材料SBU」、「化学品SBU」の2本部の4SBUを再編する。

サーキュラーエコノミー本部CEOには、同社副社長で金属本部CEOの佐合昭弘氏が就く。

【プレスリリース】組織改編と役員人事等のお知らせ
【参照記事】サーキュラーエコノミー
【関連記事】豊田通商、ファッション産業のサーキュラーエコノミー推進プロジェクトを開始
【関連記事】三井住友海上火災保険と豊田通商、衣料品事業者向け「燃やさない保険」を販売開始
【関連記事】廃棄漁網リサイクル繊維を100%利用したダウンジャケットが生まれるまで~ Bureo、パタゴニア、豊田通商による取り組み