「Play fashion!」を使命に掲げる株式会社アダストリアは、子会社「ADOORLINK(アドアーリンク)」より新ブランド「O0u(オー・ゼロ・ユー)」を発表・販売を開始した。地球環境と多様な人々の生き方に寄り添う新しい形のライフスタイルブランドだとしている。
アダストリアグループでは「ファッションのワクワクを、未来まで。」をCSR方針として掲げ、事業の環境負荷を減らすさまざまな取り組みを展開してきた。2020年、持続可能な社会を実現するべく、ファッション業界のサーキュラーエコノミーへの移行を目指すとともに、同社のサステナビリティ経営を加速させる役割としてアドアーリンクを設立した。
今回同社が発表したO0uは、「一人ひとりがありのままにかっこよく生きられる世の中をつくる」を課題とし、「自分にも地球にも、誠実でやさしい日本発のグローバル・ライフスタイルブランド」を目指す。ブランド名「O0u」は、異なる要素が交わる象徴として使用され、循環する円弧「O(オー)」と「0(ゼロ)」が多様性と包括を、あなたを表す「u(ユー)」が一人ひとりに寄り添うブランドであることを表現するとしている。
O0uの取り組みについて、同社は以下のように発表した。
サステナビリティ
- サステナブルな素材や製造技術にこだわりながらD2Cモデルを軸とすることで、高品質な商品を手頃な価格で提供する
- 無農薬製法や省エネ管理を徹底してつくられる素材や、ペットボトルや古着からつくられる再生ポリエステル、木材から生まれるリサイクル原料を積極的に使用する
- 設計図に3DCG(三次元コンピュータグラフィックス)技術を活用することで、商品の企画や制作の過程でつくるサンプル量を抑え、AI(人工知能)による高精度の需要予測を活用して無駄な調達・生産・在庫を削減する
トランスペアレンシー(透明性)
- 持続可能なアパレル産業構築を目指す非営利団体の米「サステナブル・アパレル連合(SAC)」が開発した環境負荷を見える化する指標であるHigg Index(ヒッグ指数評価※)を採用し、CO2排出量と水使用量を開示している。「誰が、どこで、どうつくったかを包み隠さず伝える」ため、全商品のトレーサビリティを確保した
リペア・リユース
- 購入後の商品の寿命をできるだけ延ばすため、商品を補正・補修する
- 使用済み商品を回収し、可能な限り多くの商品をアップサイクルする
- 不用品を価値ある商品として蘇らせる循環システムを整えていく
アドアーリンクはO0u立ち上げに伴い、公式ウェブストアを3月31日に開設し、以下のような商品を展開している。
左から順に、レギュラーカラーシャツ(WHITE)8,900円(税込)、ラウンドヘムチュニック(PINK)4,900円(税込)、ダブルポケットプルオーバーシャツ(GREIGE)9,900円(税込)、レギュラーテーパードパンツ(GREIGE)9,900円(税込)
ADOORLINK(アドアーリンク)
サステナブルな素材や製造技術にこだわったアパレルブランドを展開するD2C事業と、残在庫やサンプル商材などのアップサイクル事業に取り組む。これらの事業を通じて、生産から販売、リペア・リユース・リサイクルなどを一貫して行い、アパレルサーキュラーエコノミーの実現を目指している。
アダストリア
「グローバルワーク」「ニコアンド」「ローリーズファーム」など、グループで30以上のブランドを国内外で約1,400店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーン。ファッションを通じて顧客一人ひとりの毎日に「もっと楽しい」選択肢を提案している。
※ Higg Index:アパレル・フットウェア・繊維業界における環境負荷(水・エネルギー・温室効果ガス・廃棄物・化学物質など)と労働環境の測定・評価、および取り組みの改善や技術革新の促進を目的とした世界的サステナビリティ指標
【プレスリリース】アダストリア子会社「ADOORLINK(アドアーリンク)」からD2Cブランド「O0u(オー・ゼロ・ユー)」誕生
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*記事中の画像の出典:株式会社アダストリア