株式会社digglue(ディグル)は8月1日、合同会社Tsunagi(ツナギ)が、アップサイクル蕎麦クラフト「tsunagi」のローンチに向けて、digglue社の環境価値訴求ツール「CiReta!(シレタ)」を導入したことを発表した。CiReta!はDPP(デジタル製品パスポート)に対応しており、生活者に製品のストーリーや環境価値を効果的に伝え、生活者の行動変容を促すことを目指している。

Tsunagi社が開発したアップサイクル蕎麦クラフト「tsunagi」には、北海道幌加内町の蕎麦農家との協力により、蕎麦の製粉過程で生じる未利用のふすま粉が活用されている。蕎麦のふすま粉は香りと栄養が豊富だが、粒径が大きくそば打ちには不向きなため、従来多くが産業廃棄物として処分されてきた。未利用の資源をアップサイクルすることで新たな価値が創造され、蕎麦農家や地域経済発展への貢献が期待されている。

また、「tsunagi」のパッケージングにはふすま粉や海草など自然由来の素材が使用されている。

CiReta!は、DPP項目に準拠し、生活者が商品の環境価値をビジュアルで直感的に理解できるように設計されたマーケティングツール。EUや国内の最新動向に対応し、適宜アップデートが行われる。また、digglue社が手掛ける「MateRe Traceability(マテリトレーサビリティ)」と連携させ、製品ライフサイクル全体の透明性の向上を図る。

CiReta!を通して、生活者が購入前に商品のストーリーと環境価値を理解しやすくなること、またリサイクル情報の提供や自社の回収・修理サービスを通じてセカンダリーマーケットの構築に寄与することが期待されている。

digglue社は、IoTやブロックチェーンなどの最新テクノロジーを活用し、サーキュラーエコノミーを実現するためのプラットフォームを展開している。「CiReta!」はその一つであり、企業間の情報連携や消費者の行動変容を促進し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいる。

【プレスリリース】【digglue】合同会社Tsunagi、蕎麦のアップサイクルクラフト「tsunagi」に、DPP対応の環境価値訴求ツール「CiReta!」を導入
【関連記事】digglueとamu、廃漁具リサイクルのトレーサビリティシステム導入へ
【関連記事】ブロックチェーンのdigglue、会社間の情報連携ができるトレーサビリティ・システムのβ版をリリース。情報連携における3つのハードル解消に貢献へ
【関連記事】digglue、製造業向け「排出状況の見える化」サービスを開始。資源循環DXプラットフォーム第1弾
(※画像の出典:株式会社digglue)