Googleはこのほど、プラスチックのサーキュラーエコノミー移行への取り組みの一環として、コンサルタント会社の加AFARAと金融市場データ・情報サービス提供の英IHS Markitと共同で、プラスチックのサーキュラリティに関するレポート「Closing the Plastics Circularity Gap」を刊行した。
現在生産されているプラスチックの量は年間2億7600万トンにのぼり、そのうちの93%は石油由来のバージン材から作られている。そのなかで回収され、再生材としてプラスチックサプライチェーンへ再投入されているのはわずか2100万トン(7%)だ。この現状を維持するシナリオでは、2040年までにプラスチックの再生材の量はおよそ3倍の7700万トンになると予想されているが、それでも14%に過ぎず残りの86%は焼却・埋立て処理や環境へ放出されることになる。
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藤原 ゆかり
欧州在住フリーライター/リサーチャー。EUの政策・規制、経済、産業、政治、環境リサイクル分野での執筆活動および調査に携わっている。専門分野:EU環境政策・規制。イギリスの大学院で戦争学、国際関係学を学ぶ。趣味は旅行と油絵。