一般社団法人大崎町SDGs推進協議会はこのほど、リサイクル率日本一を14回獲得している「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」で、循環型社会を体感できる施設を2023年度から順次着工・展開していくと発表した。
第一弾として、体験型宿泊施設「OSAKINI Base(仮)」を新設する。2023年12月の完成、2024年4月の運用開始を目指す同施設では、大崎町で住民が20年以上実施している27品目分別の一部を体験できる。町内で出た生ごみから製造した堆肥を活用した畑を敷地内に設置し、宿泊者は畑で野菜を収穫したり、調理して食事したりできる。同施設の延床面積は約100平方メートルで、旧県職員宿舎を改修して運用する。環境負荷を最小限に抑えるべく、資材調達や断熱性能についても詳細を調整中だ。
2021年4月に設立された一般社団法人大崎町SDGs推進協議会は、すべての資源が循環する「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」のイメージをヴィジョンマップとしてまとめており、同施設の新設はその一環となる。同マップに示されている他施設についても、町内外のステークホルダーと協働し実現していきたい考えだ。
大崎町は、「大崎システム」という「焼却炉に頼らない、廃棄物の80%以上をリサイクルする資源循環型の社会形成」に向けて20年以上取り組んでいる。その結果、これまでに資源リサイクル率日本一を14回達成し、2018年度のリサイクル率は83.1%に至り、「2018ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞するなど、環境問題への取り組みが国内外から高く評価されている。
同施設に宿泊して大崎町の取り組みを体験することで、大崎町を訪れる人が町の循環に貢献するとともに、その学びを自らが住む・働く場所に活かしていくという新たな循環も創出されることが期待される。
【プレスリリース】リサイクル率日本一のサーキュラーヴィレッジ・大崎町で“これからの ごみの捨て方”を含む地域の暮らしを体験!体験型宿泊施設「OSAKINI Base(仮)」新設決定
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*冒頭の画像は、OSAKINI Baseの完成イメージ(出典:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会)