ヨーロッパ最大の設計者たちの祭典「ダッチ・デザイン・ウィーク(DDW)」は毎年10月、オランダの都市アイントホーフェンで開催される。2600人の設計者が関わり、9日間にわたってアイントホーフェンの街じゅうで展示・トークセッション・フェスティバル・授賞式・ネットワーキングイベントなどが行われ、毎年35万人もの来場者が訪れる一大イベントとなっている。2021年は10月16日〜24日の日程で開催された。
Image via Dutch Design Week
今年のテーマ「ザ・グレーター・ナンバー」は目指す未来を問い選択を迫る
新型コロナウイルスのパンデミックはこれまでの価値観に大きな影響を与え、私たちは過去数十年歩んだように経済偏重型の道を進むのか、それともウェルビーイングや幸福を目指す道を進むのか選択を迫られている。多くの仕組みを設計する立場にいるデザイナーは、どのような道を選ぶのかを、社会にそして自らに投げかけ、世界の新たなバランスを模索する先導的な立場にいる。
今年のテーマは「ザ・グレーター・ナンバー(The Greater Number)」。

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西崎 こずえ
西崎 こずえ(にしざき こずえ)。オーストラリア・キャンベラ大学卒。アムステルダムを拠点とするサステナビリティ特化型コンサルティング企業「Horizon Green(http://www.horizongreen.eco/)」ファウンダー。サーキュラーエコノミー、再生可能エネルギー・水素、クリーンテック分野において、主に欧州と日本の企業・政府機関を支援。事業性とサステナビリティの統合に強みを持ち、ビジネスモデル構築、R&D支援、商談調整、プロジェクトマネジメント、投資家・技術パートナーとの連携、研修プログラムの提供など多岐にわたるサービスを展開。サステナビリティに情熱を注ぐ人のための秘密基地「エコハブ・アムステルダム」発起人。