サーキュラーエコノミーへの移行は、環境や社会にプラスの影響を与えるものとして認識され、多くの企業や政府がビジョン・目標・戦略に盛り込んでいる。そして、その移行の到達度を可視化するための指標に、ますます注目が集まっている。

本記事では、オランダにて開催されたウェブフォーラム「WCEF+Climate(World Circular Economy Forum + Climate)」(世界循環経済フォーラムと気候変動に関するハイレベル会合)のプログラムの一つ「Measuring What Matters:Making Circular Progress Tangible(重要要素の測定によるサーキュラーエコノミー移行の可視化)」のレポートを通して、サーキュラーエコノミーへの移行に向けた指標の重要性や、指標の活用を推進するために必要となる取り組みについて考える。

スピーカー:敬称略
  • スティンチェ・ファン・フェルトホーフェン(オランダ環境大臣)
  • ウィーべ・ドレイジャー(蘭ラボバンク執行役員会会長)
  • マニッシュ・バプナ(世界資源研究所 暫定所長)
  • ハンス・ブリュニンクス(欧州環境機関 事務局長)
  • 森口 祐一(国立環境研究所 理事)
モデレーター:敬称略
  • ソフィ ヴァン デン エンク

まず、同セッションはオランダのスティンチェ・ファン・フェルトホーフェン環境大臣の基調講演から始まった。

サーキュラーエコノミー移行を可視化する指標の策定は極めて大きな挑戦

オランダ環境大臣 スティンチェ・ファン・フェルトホーフェン氏(Image from WCEF+Climate, hosted by Sitra)

「世界が現在直面している3つの大きな課題は、生物多様性の損失・気候変動・環境汚染です。互いに関連しているこれらの課題を解決できるのがサーキュラーエコノミーです。

サーキュラーエコノミーは1ヶ国で実現できるものではないため、国際的な協力がカギとなります。その移行の到達度を評価することは新たな分野であり、世界中のパートナーが知識を出し合い、発展させなくてはなりません。政府にとって、実施している政策が効果的かつ効率的であるかどうかを指標を通じて知れるのは大変有益であり、企業にとっても、完全なサーキュラリティに向けた到達度を評価するうえで指標は極めて重要といえるでしょう。

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