花王株式会社(以下、花王)は2月1日、化粧品プラスチックボトルの水平リサイクルを目指し、使用済み化粧品ボトル容器の店頭回収と再生化に向けた実証実験を開始した。

対象ブランドは「TWANY」「DEW」「freeplus」「L’EQUIL」「suisai」などで、対象ボトルは化粧水・乳液・シャンプーなどのPET素材のボトル容器だ。同実証では、関東エリアのイオン直営の「TWANY」取扱い33店舗と同イオンモールで展開する「カラースタジオ」3店舗において、2022年7月31日まで使用済み化粧品ボトル容器を回収する。

回収した容器は、日本環境設計株式会社が保有するケミカルリサイクル技術「BRING Technology TM」による、化粧品ボトル容器の水平リサイクル実証実験に使用する予定だ。

すでに、花王は日本環境設計株式会社と共同で水平リサイクル実現への取り組みを始めている。2021年6月、日本環境設計株式会社のグループ会社であるペットリファインテクノロジー株式会社が製造したケミカルリサイクルPET素材を「TWANY」のボトル容器に採用し、バージンPET素材と同等品質の容器を製造できると確認したとしている。今回の実証では、実際に回収した使用済み化粧品ボトル容器を用いて、再び化粧品容器を製造することを目指す。

今後は、「TWANY」以外にもケミカルリサイクルPET素材の採用ブランドを拡大し、回収規模を広げていくとともに、今回の実証で得られた知見を活かして化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの早期実装を目指す意向だ。

【プレスリリース】花王、使用済みボトルの店頭回収と再生化にむけた実証実験を開始
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*冒頭の画像の出典:花王株式会社